今日、少し心に引っかかることがありました。
朝、子どもたちの小学校で行われた
音楽ミニ発表会の会場でのこと。
偶然、久しぶりに
同じ幼稚園に通っていたママを見つけました。
私たちの子どもは同じクラスで
これまでときどき話すことはありましたが
特別待ち合わせをしていたわけではありません。
話しかけようと思って近づきました。
そのママは
カルティエのトリニティっぽいネックレスをしていました。
「素敵だなー」と思いながら話しかけた瞬間
そのママはさっと
ネックレスを服の中に隠してしまったのです。
その瞬間、
私は一瞬戸惑いました。
「えっ、なんで?」と。
今回はこのことを少し
掘り下げて考えてみようと思います。
Contents
事実を冷静に整理する
まず、事実として
確認できることを書き出してみます。
- 目が合った瞬間、ママはネックレスを隠した
- 他のママの前では見せていたが、私の前では隠した
ここで大切なのは
隠した行動そのものが事実であり
理由は相手の心理に依存するということです。
私の価値や人格を測るものではありません。
日常生活ではつい、相手の行動から
「自分が嫌われているのでは」
「嫌味に思われたのでは」と
考えがちですが…
事実と推測を混同しないことが
冷静に心を保つポイントです。
推測:なぜ隠したのか?
では、このママが
ネックレスを隠した理由として
考えられる心理を整理してみます。
① 防衛心・警戒心?
高価なアクセサリーやブランド品は
無意識のうちに
「比較されるかもしれない」という
心理を刺激します。
過去に私が大きめの
バイザヤードネックレスをつけて会ったこともあり
もしかしたらその印象が残っていたかもしれません。
その結果、私に見られることで
「比べられる」と思い
反射的に隠した可能性があったのかも…
② 照れや控えめの心理?
高価なものや目立つものを、
人前で見せることに抵抗がある場合があります。
他のママの前では自然に見せられるけれど
私の前ではちょっと照れてしまった…
という、控えめさからの行動かもしれません。
③ 社交的な見せ方の選択
誰に見せるか、誰に見せないかは
無意識に計算されることがあります。
「他のママには見せても問題ないが、私の前は控えよう」と
判断した理由が何かあった可能性もあります。
これは攻撃や嫉妬ではなく、
相手なりの社交的な調整だと私は考えます。
④ ブランド品か模造品かでニュアンスが変わる
- ブランド品の可能性が高い場合
→ 比較されるかも、という無意識の警戒心が強くなる - 模造品や安価なデザインの場合
→ 照れや控えめさ、あるいは単純に見せたくない心理が強くなる
どちらにせよ、隠す行為は
相手の心理の反応であり、
私自身の価値とは無関係だという事。
なにか気に障る事があったかな…
と気に病むことはないはず。
そう自分に言い聞かせました。
自分の感情を整理する
私自身の心の中で起こったことも書き出してみます。
- 最初、「えっ、なんで?」と驚き、少し悲しくなった
- 過去のティファニーの件が頭をよぎり、「マウントされたと思われてる?」と心配になった
- でも冷静に考えると、これは相手の無意識の反応であって、私のせいではない
こうして書き出すことで
私は自分を責めることなく、
感情の整理をしています。
人付き合いの哲学として大切なのは
相手の行動をそのまま事実として受け止め
推測を整理することだと私は考えています。
日常でできる哲学的実践
ここからは、
今回の出来事をもとに
日常で活かせる考え方を整理します。
実践①:観察と整理
- 相手の行動をそのまま事実として観察する
- 「なぜ隠したのか」を推測しても、結論を急がない
実践②:自分の価値を相手の反応で決めない
- 隠す・見せるは、あくまで相手の心理の表れ
- 自分の価値や立場は、他人の反応で揺るがない
実践③:自分の楽しみを優先する
- 欲しいアクセサリーや好きなものは、自分の喜びのために身につける
- 見せ方や控えめさは工夫できるが、楽しむことを優先する
実践④:小さな出来事から学ぶ
- 日常のささいな出来事も、心理や人付き合いの哲学を学ぶ機会になる
- 他人の行動に振り回されず、心を穏やかに保つ力を育てる

具体例で深める
例えば、
別の日に、お金持ちのママ友が
新しい時計をつけていました。
私は、雑誌でしか見たことのないような
超超高級時計だったこともあり、
「素敵ー!!」と言うと、
そのママは嬉しそうに色々と話してくれました。
でも、そんなこと話題にしたくもない
と言う方もいて、
別のママの前では時計の話には触れない…
こうした微妙な差が、無意識の心理の現れです。
- 誰に見せるか、誰に控えるかは、相手の内面の小さな調整
- それは自分の価値や嫌味とは無関係
- 観察することで、人付き合いの理解が深まる
こうした具体例を増やすことで
日常で哲学的視点を持つ練習になります。
小さな出来事の中の大きな学び
今回のミニ発表会の件で学んだことは、
- 他人の行動は自分の価値を測るものではない
- 隠す・見せるは相手の内面の反応に過ぎない
- 自分の楽しみや価値観を優先して生きることが大切
この小さな出来事から
自分の心の持ち方や人付き合いの哲学
を深めようと私は考えています。
まとめ
今回の体験を通して、私は改めて思いました。
- 観察する力と推測力
- 相手の行動をそのまま事実として受け止め、推測を整理する
- 心を揺さぶられない力
- 他人の行動で自分の価値や気持ちを左右されない
- 小さな出来事から学ぶ姿勢
- 日常のささいな反応にも、学びや哲学が隠されている
- 自分の喜びや価値観を尊重する
- 他人の心理に合わせすぎず、自分の楽しみを大切にする
隠す行動や見せる行動の裏には
相手なりの理由があります。
それを理解しつつ、
自分の心を大切にすること──
それが、日常の人付き合いを心地よくする鍵ですね。
今回もお読みいただきありがとうございました。