最近、カシューナッツが
やけにおいしいんです。
何気なくつまんだ
素焼きの無塩カシューナッツ。
その瞬間
あれ、こんなに香ばしかったっけ?
と驚くほどでした。
ほのかに甘くて、
でも少し燻製のような
深い香りがして。
噛むたびに
“ふわっ”とした柔らかい油分が
口の中に広がる。
なんだか
ベーコンのような旨みまで感じるんです。
ナッツって、私はこれまで
アーモンドやくるみのほうが
主役だったけど
カシューナッツのあのまろやかさ、
ちょっと特別になってきております。
今回は、そんな
カシューナッツについて
書いてみたいと思います。
Contents
間食への罪悪感と、心の小さな葛藤
「おやつ」という言葉に
私は時々、
少しの罪悪感を抱くことがあります。
特に夕方、
仕事や家事がひと段落して
ふと口にする何か。
チョコレートやクッキーだと
“ちょっと食べすぎたかな”
”血糖値ヘーキかな”
という思いが残る。
そんな中で
「ナッツなら罪悪感が少ない」
と思ったのが
カシューナッツとの再会のきっかけでした。
でも、ナッツも脂質が多い。
食べすぎるとカロリーは高い。
健康にいいとは知っていても、
どのくらい食べていいのか
正直よくわかっていませんでした。
「身体にいい」と「おいしい」は、
ときどき天秤にかけて
悩ましく感じるもの。
けれど
カシューナッツを口にして感じたのは、
“満たされる感じ”。
これ、大事ですよね!
ただ小腹が満たされればいい
ってもんじゃないんです。
お菓子を食べたあとのような
後悔ではなく
身体の奥にゆっくりと染み込むような
心地よい満足感。
あれ、これって、ついに
私の身体が求めていたものなのかもしれない
そう思いました。
食べ方を変えてわかったこと
カシューナッツにハマり始めてから、
いろんな食べ方を試しました。
最初はそのまま、
素焼きの無塩タイプを
手のひらに10粒ほど。
噛むたびに
香りが立ちのぼって
それだけでちょっと幸せ。
でも、ある日
豆乳スムージーに
ひとつかみ加えてみたんです。
結果
うーーん、なんというか、
とろみとコクがいい感じ。
まるで
“ナッツミルク”のような
やさしい甘みが加わって、
朝の一杯がごちそうに変わりました。
ほかには、
小さく刻んでヨーグルトに。
ーこれもまた香ばしくておいしい。
これまでヨーグルトには
水抜きしたクルミ一択だったけど
これは、素敵な発見になりました。
カシューナッツって、
どんな食材ともケンカしないんですよね。
主張しすぎず、
でも確かにそこにいる。
まるで、
“穏やかだけど芯のある人”
みたいだなと思いました。
カシューナッツの力
おいしいから食べていたけど、
気になって調べてみたら、
その栄養の豊かさにまたびっくり。
カシューナッツって“隠れ栄養の宝庫”でした。
◎ オレイン酸:肌も心も“しなやかに保つ”
カシューナッツの脂質の約6割は、
オレイン酸という良質な脂肪酸。
これはオリーブオイルにも多く含まれていて
血中の悪玉コレステロールを下げたり
腸内の炎症を抑える働きもあります。
そしてなにより、
肌の水分を逃がさないバリア機能を
支えてくれるんです。
肌が乾燥すると、
外からの刺激を受けやすくなり
赤みやかゆみにつながりますよね。
私は以前
「外から塗る保湿」にばかり
意識が向いていましたが
カシューナッツで肌の
“内側の潤い”を意識出来る事を知って
目からうろこでした。
食べ方のポイントは、
ビタミンEを一緒にとること。
オレイン酸が酸化せず、
より安定して働いてくれます。
だから、ビタミンEが含まれている
アーモンドやひまわりの種など
ミックスナッツで食べるのがおすすめ。
相性のいい脂質と抗酸化ビタミンを
同時に摂れる、理想的な組み合わせです。
◎ 亜鉛・鉄・銅:肌と髪、そして「気力」を支えるミネラル
カシューナッツには、
亜鉛・鉄・銅が
バランスよく含まれています。
特に亜鉛は、
新しい皮膚細胞や髪の成長に不可欠な栄養素。
不足すると
肌荒れや爪の縦筋
抜け毛にもつながると言われています。
また、鉄と銅は
“血をつくるコンビ”
女性はどうしても
鉄が不足しやすいので
日々の間食で自然に補えるのは
うれしいポイントですよね。
ただし
これらのミネラルは吸収されにくい特徴も。
そこで意識したいのが、
ビタミンCとの組み合わせ。
たとえば──
・朝はカシューナッツ+キウイやオレンジ
・昼はサラダにトッピングして、
レモンドレッシングで
というように、
果物や野菜のビタミンCと一緒に摂ることで、
吸収率がぐんと上がるようです。
◎ マグネシウムとトリプトファン:こころを穏やかに整える栄養素
カシューナッツのやさしい甘みの正体は、
心を安定させるミネラル
“マグネシウム”でした。
これは、神経の興奮を抑える
ブレーキのような役割を持っています。
私は最近、ストレスを感じたとき
無意識にナッツを食べたくなるのですが…
実は体が自然に求めている
反応だったりするかもしれません。
さらに
トリプトファンという
アミノ酸も含まれています。
これは“幸せホルモン”と呼ばれる
セロトニンの材料になるもの。
イライラや不安をやわらげて、
睡眠の質を高める働きもあるんです。
夜に食べるなら、
2〜3粒をゆっくり噛んで、
ハーブティーなどと一緒に。
満腹ではなく
“満足”を感じながら
心を静めて眠りにつくイメージを。
栄養をちゃんと届かせる「取り方」
食べすぎなければ、
美容にも健康にも心にもいい。
なんて最高なカシューナッツ!!
気を付けながら食べると
もっと良い効果があるので
まとめておきます。
- 食べすぎない(10〜15粒まで)
脂質の質はよくても、量が多いと逆効果。
満腹ではなく「ちょうどいい余韻」で止めるのがコツ。 - ゆっくり噛む
ナッツの脂質は“噛んでこそ”吸収されやすくなる。
香りを感じながら、20回以上噛むと理想的。 - 常温保存で酸化を防ぐ
酸化したナッツは、せっかくの良質脂肪を台無しに。
密閉瓶に入れて冷暗所で保管を。 - 朝 or 午後に
エネルギーとして使われやすく、
脂肪として蓄積されにくい。
1日の目安は20〜30g(10〜15粒)。
思っていたよりも、
“ほんの少し”で十分なんですね。
おいしいからといって
いっぱい食べるのではなく、
「少しを丁寧に味わう」
そんな大人な食べ方を
カシューナッツは教えてくれました。

足りないものより「ちょうどいい」を見つける
カシューナッツを食べるようになって、
ふと気づいたことがあります。
私はいつも
“足りないもの”を
探していたかもしれないなと。
栄養も、スキンケアも、
仕事も、家のことも。
「もっと良くなるはず」
「まだ足りない」
そんな風に思って、
つい頑張りすぎてしまう。
でも
ほんの10粒のカシューナッツで
身体も心も満たされるように
“ちょうどいい量”って
ちゃんとあるとおもうんです。
それは、
自分を満たすための量であり、
頑張りすぎないためのラインでもある。
ナッツをぽりぽり食べながら
自分の“心の適量”について
考えるようになりました。
まとめ
カシューナッツの魅力に気づいたのは、
ほんの小さな偶然でした。
でも
その小さな「おいしい」に
ちゃんと気づけたことが、
私にとっては大きな収穫。
食べ物を味わうって
実は
“今ここにいる”という
感覚を取り戻すことなのかもしれません。
「次に食べるもの」や
「足りないもの」より
“いま口の中にあるもの”を
じっくり味わう。
そうすると
心の中にすこし余白ができて、
その日を大切に過ごせる気がします。
“食べること”って、
やっぱり生きることなんだなと
改めて思いました。
カシューナッツが
ちょっとしたマイブームになったのは
身体の声を聞くようになった
ひとつのサインなのかもしれません。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。












コメントを残す