子どもを寝かしつける夜、
あなたはどんな気持ちで布団に入りますか?
「今日は寝かしつけたあと、
自分の時間を楽しむぞ!」
そう意気込んで布団に入るのに
ふと気づくと子どもより先に夢の中……。
私は何度も同じパターンを繰り返してきました。
9時半に布団に入り、子どもと一緒に寝落ち。
深夜0時にふと目を覚まし、
洗い物や髪の手入れを済ませ、
1時に自分のベッドに入り直す…
翌朝は、体が重く、頭もぼんやり。
「あれ?私のレム睡眠…どうなってるんだろう?」
「 二度寝ってやっぱり疲れ取れないのかな?」
「睡眠サイクルってどうなってるんだろう?」
こうした疑問は、
多くの親が抱える共通の悩みではないでしょうか。
この記事では、私自身の体験と科学的な知見をもとに、
寝落ち→起き直し→二度寝の影響と
朝スッキリ起きる工夫をまとめます。
Contents
人の睡眠サイクルとは
睡眠には大きく分けて2つの状態があります。
ノンレム睡眠(Non-REM Sleep)
- 深い睡眠で、体の回復や免疫機能の強化に重要。
- 睡眠初期に多く出現し、前半の睡眠を支配します。
- 心拍や呼吸がゆっくりになり、筋肉も弛緩。
レム睡眠(REM Sleep)
- 脳が活発で、夢を見やすい状態。
- 睡眠の後半、特に朝方に多くなります。
- 記憶の整理や学習内容の定着に関与。
人はおおむね
90分前後の周期でレム・ノンレムを繰り返すとされ
4〜6回のサイクルを通して
一晩の睡眠の質が作られます。
寝落ちと中断の影響
子どもと一緒に布団に入り
2時間ほど寝落ちしたあとに起き直すと
睡眠サイクルはどうなるのでしょうか。
科学的には、
睡眠の途中で目覚めるとサイクルが途切れる
ことが分かっています。
例えば10時から寝ていた2時間は
ノンレム睡眠の前半部分を消費している状態。
その後1時に再び寝ると、脳は
「まだ夜だからもう一度深い眠りから始めよう」
と判断します。
結果として:
- 体は二重に深い睡眠を取ろうとする
- 朝の覚醒時に「だるさ」「眠気」が残りやすい
- 体内時計のリズムがズレることも
さらに二度寝をすると
脳は再び深いノンレム睡眠に入りやすく
起きたときに頭がぼんやりする現象
いわゆる 睡眠慣性 が起こるようなんです。
私が実践した方法
1. 寝落ちを本睡眠と割り切る
最初に試したのは
寝かしつけ=そのまま自分の睡眠と割り切ること。
洗顔や歯磨きなどは事前に済ませておき
目が覚めても起き直さない。
結果:
- 睡眠サイクルの分断がなくなる
- 朝の目覚めがスッキリ
- 体の回復感が格段に上がる
2. 起き直すなら「最短ルール」
どうしても夜中にやるべきことがある場合は、
起き直す時間を最短にする。
私の場合:
- 起床→行動→寝直しまで30分以内
- 部屋の照明は最小限、スマホは触らない
こうすることで
再び深い睡眠に入りやすく
朝のだるさが軽減されました。
3. 二度寝は「短時間に限定」
朝どうしても眠いときは
10〜20分の二度寝を活用。
これは科学的には パワーナップ と呼ばれ
集中力や覚醒度を回復させる効果があるようです。
ポイント:
- アラームをセットして寝すぎ防止
- 起きるときに光を浴びる
- 体温を上げる軽いストレッチで覚醒を促す

二度寝と体内時計
睡眠専門家の研究によると:
- 短い仮眠(20分以下)
- 脳は浅い眠りで止まるため、起きたときに頭が冴えやすい
- 記憶や集中力の回復にも効果的
- 長時間の二度寝(30分以上)
- 深いノンレム睡眠に入り、起床時にだるさが残る
- 体内時計のズレを起こすリスクがある
つまり
「寝落ち→起き直し→二度寝」の連鎖は
長時間にならないよう制限するのが鍵のようですね。
体内時計を整えるコツ
寝落ちしても寝直しても、
朝のリズムを安定させることが最も大切です。
ポイントは以下の通り:
- 毎朝同じ時間に起きる
- 平日・休日で起床時間をずらさない
- 体内時計が安定し、夜の寝つきも良くなる
- 光を活用する
- 起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる
- メラトニンの分泌が整い、夜の寝つきがスムーズに
- 就寝前のルーティンを固定
- 歯磨き・洗顔・軽いストレッチなど
- 脳に「もうすぐ寝る時間」と信号を送る
実体験からの学び
私の場合、この工夫でかなり朝の目覚めが改善しました。
- 以前:10時寝落ち→0時起床→1時寝直し→朝7時起床 → 体が重い
- 改善後:10時寝落ち→そのまま朝7時起床 → スッキリ目覚め
さらに短時間二度寝を取り入れると
昼間の眠気もほとんどなくなりました。
子育て中でも、
睡眠効率を上げることは可能なのです。
まとめ:寝落ちも怖くない
- 寝落ちしても「本睡眠として割り切る」
- 起き直すなら「最短・刺激少なめ・30分以内」
- 二度寝は「10〜20分以内の仮眠」に限定
- 何より「毎朝同じ時間に起きる」ことがリズム安定のカギ
子どもが「一緒に寝たい」と
言ってくれている間は
わたしは出来る限り
一緒に寝たいと思っています。
思い通りに睡眠が取れなくて
翌日だる~っと感じることも多いですが
少し意識するだけで
「寝落ち→寝直し」でも
体が軽くなることを実感できます。
毎日続くものなので、
工夫してうまく付き合っていけると
いいですね。
お読みいただきありがとうございました!