毎日バタバタしながらも、
子どもとの時間はかけがえのないもの——
…なんて理想を語りたいところですが、
現実はもっとドロドロしていて
涙も怒りもついてくるもの。
子どもとの日々は、
毎日が小さな嵐のようです。
時にほっとしたり
癒やされたりする瞬間もあるけれど、
どうにもこうにも
イライラが募ってしまう場面もありますよね。
今日は、次男とのやりとりで感じた
「もどかしさ」「苛立ち」「でもやっぱり愛おしさ」を
ありのままに綴ってみようと思います。
Contents
勉強はやりたい。だけど間違えるのが怖い
うちの次男は
勉強にまったく興味がないタイプではありません。
むしろ、「やりたい」「できるようになりたい」
と口に出すこともあるし、
新しいことに取り組むこと自体には
前向きな気持ちがあるように感じます。
ただ、問題を解いて間違えてしまうと
がくんと落ち込んでしまいます。
たった1問の「✖️」がきっかけで
布団に潜り込んでふて寝してしまったり
「もうやらない」「僕には無理だ」と
拗ねてしまったりするのです。
ついさっきまで「やる!」と宣言していたのに
数分後には心を閉ざしてしまう——
この切り替わりの早さに
戸惑ってしまうことがたびたびあります。
穏やかに声をかけているのに、聞いてもらえない
ある日の出来事です。
また次男が
問題を間違えてふてくされ始めたので
私は心を落ち着けて、できるだけ穏やかに
静かな声で話しかけました。
「大丈夫。間違えるのは悪いことじゃないよ。
どこを直せばいいのかが分かるって、とても大事なことなんだよ。
一緒にもう一度見直してみようか?」
そう伝えたとき、私は内心
「うまく届いてくれたらいいな」なんて思っていました。
けれど、
返ってきたのは“沈黙”でした。
次男は顔をそむけて
寝転がったまま無反応。
クッションに顔を押し付けたまま
目も合わせてくれませんでした。
……正直、頭に血がのぼりました。
「こっちは一生懸命話しかけてるのに、なんで無視するの?」
「怒らずに伝えようとしてるのに、それすらも受け取ってもらえないの?」
胸の奥で
ぐつぐつと煮えるような感情が湧いてきて、
それを抑えるのに必死でした。
傷ついていたのは、私のほうだったのかもしれない
後から冷静になって考えたとき
ふと気づきました。
私は、
次男に対して怒っていたというよりも、
傷ついていたのだと。
優しく、穏やかに伝えたかった。
私の中では
「愛情のある接し方をした」つもりでした。
けれど、
その言葉が届かなかったこと、
無視されたように感じたこと——
そのことで、
自分の気持ちが否定されたように思えてしまったのです。
きっと、私は
「話を聞いてほしい」以上に、
「私の気持ちを受け止めてほしい」と
勝手に思っていたのでしょう。
穏やかに話していても、
心の奥では「自分が否定された」と感じて
「あなたの態度で私が傷ついてる」っていう
私の自己中なメッセージを送りたくなってた。
でもそれって、
“子どもを責める”形でしか出せなかった。
本当は、「話を聞かない次男」に
怒ってるんじゃなくて、
「自分の頑張りが無視された」と感じて
悲しかったんだ。
そんな自分に気付きました。
「間違える=恥ずかしい」が染みついている次男
次男の心の中には
はっきりとした“こだわり”がある。
それは、
- 完璧でいたい
- 間違えるのが嫌
- 人より劣っている自分を見せたくない
という強い思い。
そんな風に育ててしまった
私にも責任を感じる部分は少なからずあるのですが…
これは、ある意味で“自信がある”証拠でもある
と今は前向きに考えています。
でも、これが裏目に出ると、
「失敗を極端に恐れる」という形になる。
たとえば、
正解してるときはすごく機嫌がいい。
「できた!」「やったー!」って笑顔になる。
でも、
たった1問✖️がつくだけで
世界が終わったかのような表情になる。
「どうしてこんな簡単なことができなかったんだろう」
「僕って頭悪いのかも…」
「もうやりたくない」
そんな言葉が出てくるたびに
私は胸がぎゅっとなります。

本当は、やりたい。でも、怖い。
間違えるのが怖い。
でも、
できるようになりたい気持ちは
ちゃんとある。
だから、
やらなければいけないと頭では分かっているのに
✖️がつくことがどうしても受け止められない。
結果、
「やりたいけど、できない」状態になってしまう——
これは本人にとっても
かなり苦しいことだろうと想像します。
大人のように、感情と言葉を分けて整理する力が
まだ育っていない年齢。
その中で、
自分自身の気持ちともうまく付き合えずに
もがいているのだと思います。
✖️を恐れない子になるために、できること
じゃあ、どうすればいいのか?
私が最近少しずつ実践しているのは次の3つです。
1. 「間違えても価値が下がるわけではない」と伝え続ける
「✖️は、ダメな印じゃないよ。
“ここを直せばもっとよくなる”っていう
サインなんだよ。」
そんなふうに
“間違いを成長のきっかけとして捉える”感覚を、
少しずつ言葉で伝えるようにしています。
たとえば
スポーツやゲームを例に出すこともあります。
「サッカー選手だって、いきなり上手になったわけじゃないよ。
最初はいっぱいミスして、失敗して、その積み重ねでできるようになってるんだよ。」
2. 無理に話さず、「今は届かない」と判断する
グズグズしていて
完全にシャットダウンしているような状態のときは
「今は話しても届かない」と判断し
一旦引くことも覚えました。
その場ではこう言います。
「今、話しても聞ける状態じゃないみたいだね。
大事な話だから、落ち着いてから話そう。」
この一言で
私自身の感情も少し落ち着きます。
そして、次男にも
「自分が聞ける態勢を整える責任がある」と
静かに伝えることができる気がしています。
(本人は大抵突っ伏して、そのまま寝ちゃうんですけどね…)
3. “できた体験”を積ませる
小さな成功体験が
自信を育てると感じています。
- 初めから簡単な問題を出す
- 以前できた問題をあえて出題する
- 間違えた後も「気づけたこと」に価値を見出す
点数ではなく、
「取り組んだこと」「考えた過程」「見直せたこと」など、
行動そのものを肯定するような声かけを意識しています。
イライラしてしまう私自身も、否定しない
それでも、どうしても
イライラしてしまうことがあります。
頑張って穏やかに話そうとしても、
無視されたり、グズグズされたりすると
「なんで私だけ頑張ってるんだろう…」と
虚しくなる瞬間があります。
でも、
そんな自分も否定しなくていいと思っています。
「私は、この子のことをちゃんと育てたいと思っている」
「だから真剣になって、傷ついたり怒ったりしてしまう」
その気持ちは、決して間違っていないはずです。
「今は届かなくても、いつか届く」と信じて
子育ては、うまくいかないことだらけです。
思い通りにいかないこと
予定外のこと、
感情的になって後悔すること——
日々、そんなことの繰り返しですよね。
でも、たとえ今は届かなくても
大切な言葉や想いは
必ずどこかで根を張っていると信じたいのです。
次男にとって、
「✖️があっても、価値は変わらない」という感覚が、
いつかちゃんと心の中に芽生えてくれたら。
そして、
「できるようになりたい」という彼自身の想いが、
怖さを乗り越えて未来につながっていったら——
そんな願いを込めて。
今日もまた、私は隣に座ります。

さいごに
私と同じように、
子どもの「やりたい気持ち」と
「自信のなさ」の狭間でイライラしたり、
戸惑ったりしているお母さんやお父さんがいたら
そっと伝えたい言葉があります。
あなたが悩むのは、それだけ真剣だからです。
あなたのイライラも、涙も、全部が“向き合っている証拠”です。
だから、自分を責めるのはやめましょう。
そして、今日も一歩ずつ
子どもと一緒に進んでいけたらいいですね。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました!
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