自分の尊厳を守る方法|夫婦関係で学んだ心の安全地帯の作り方

私はこれまで、夫との関係のなかで
自分の尊厳」について
強く考えさせられる経験をしてきました。

正直、すごくしんどい思いもしましたし
今も答えが出ているわけではありません。

もう、この人、無理・・・

そんな風に思った事も数知れず(笑)

でも、
その中で少しずつ

「こう考えることにしてみよう」と
思えたことがあります。

今回はそれをここに書いてみたいと思います。

誰かのお役に立つヒントになれば幸いです。

「尊厳」という言葉の重さ

そもそも尊厳って何だろう?
と考えたとき、辞書では

人間が個人として尊重されるべき価値や、尊重されるべき存在としての価値

・・・というように
少し仰々しい言葉で書かれています。
ちょっとあんまり、しっくりこないですよね?

私は、尊厳とは、
自分の存在や感情が否定されずに大切に扱われること
だと思っています。

自分が感じたこと・思ったことを、ちゃんと自分自身で大切に扱うこと。

誰のものでもなく

自分自身の気持ちを
自分が大切にできるかどうか

「尊厳」って

大きな言葉のように聞こえるけれど
実はとても身近なものなんだ
と考えています。

これが守られないと

人はとても孤独で
虚しい気持ちになってしまいます。

否定される経験の積み重ね

例えば、
私が「それは辛い」と感じたことを伝えても

「それはお前のわがままだ」
「プライドが高いだけだ」など…

私の気持ちそのものを夫に否定されることが
何度もありました。

とくに夫は
自分の言うことが100%正しいと
思い込んでいるタイプなので、

私の感覚や言葉は

「お前が悪い」

の一言で簡単に押しつぶされてしまいます。

なんなら、

「おまえが口を開くからいつも喧嘩になる」
と言われたことさえありました。

こんな相手とずっと向き合っていると、

「私が間違っているのかな」
「考えすぎなのかもしれない…」
「黙って我慢すべきなんだな」

と、自分の心を疑ってしまうこともよくありました。

でも、

これを“間違い”だとして処理してしまうと
自分の心を
自分で否定することになるんです

そうすると、

何が正しいのか、
自分自身で判断がつかなくなって

さらに

自分の中にさえ自分の居場所がなくなってしまう・・・

自分の安心できる場所がないと感じる事って
想像以上に辛い事です。

「私はこう感じた」という事実

そこで私は、

「私がどう感じたか」だけは
事実だし、間違いにしてはいけない。

私が感じたことは、私の真実として尊重する

と考えるようにしました。

たとえ相手が「違う」と言っても
私が「そう感じた」という事実は消えません。

相手に理解してもらえなくても
否定されても

「私はこう感じたんだ」と
自分の内側にいる自分を裏切らないこと。

これを守ることが
私自身の尊厳を守る、第一歩だと思ったんです。

つまり、

  • 「私はこう感じた」
  • 「それを相手に理解してほしいかどうかは別の話」

この2つを分けて考えるようにしました。

なぜかというと

自分の感情と相手の反応を
切り離して考えることで

相手にどう思われるかに左右されず、
自分の心を守ることに
集中できるようになったからです。

結果、心が楽になりました

夫のように、
自分が絶対に正しいと思う相手であればあるほど

こちらは自分を守らなければいけないのだ
と気づいたんですね。

「自分が正しい」と
思っている人を否定するのは

これまた、
自分の主観で
相手を否定している事と変わらない…。

それじゃ、夫のやっている事と
同じになってしまいますもんね。

こういう相手には、期待してはいけない

期待してしまうと、自分が傷つくだけ。

だからこそ、

自分の尊厳を守ることは
一層大切なんだと感じています。

相手に変わってもらうことを期待するより
自分の心の安全地帯を自分で作ること。

自分が出来る事にフォーカスした方が
健全でいられます。

我慢と表現の間で

もちろん、
相手にすべてを理解してもらおうとすれば
摩擦も起きます。

だから私は
「伝えない」という選択をすることも増えました。

でも、それは
「感じていないことにする」のとは違います。

自分の中で「私はこう感じた」
と確認するだけでも
心の居場所が少しできる気がするんです。

時には日記に書いたり
自分に語りかけるようにメモするだけでも

私は「言葉にした」という
実感が生まれて楽になります。

また、

信頼できる人の前などの
「安全なところで言葉にする」
ということも

自分を守りながら表現する方法になる
と感じました。

完全に心を閉ざすのではなく、
自分にとって安全な範囲で表現すること

夫が知らない2面性があったって、いいと思うんです。
だって

人間だもの。

人間って、
とても複雑な思考の生き物でしょう?

自分のバランスを保つためにも、
自分が輝ける居場所は自分で作らなきゃ!
そんな風に考えています。

大切な事は・・・

  • 自分の感じたことを「間違い」だと自分で処理しない。
  • 否定されても、自分の感情には意味があると認める。
  • 相手が100%正しいと思っているタイプならなおさら、自分の尊厳を守る意識を強く持つ。
  • 「我慢」と「表現」の間に、自分なりの逃げ道や居場所をつくる。

最後に

この考え方は「正解」ではなく
私自身が繰り返し悩んで
ようやくたどり着いた、ひとつの答えです。

まだ道半ばだけど
「尊厳を守る」という言葉を
自分の心に置いておくだけで

少しだけ
自分を大切にできている気がしています。

私もまだ練習中ですが、
この記事を読んで下さっているあなたは、
自分の事を大切にしてあげていますか?

妻だから、母だから、
もしくは
組織の中で下っ端だから、
とか、
末っ子だから・・・と、

自分の考えや気持ちにまで
”価値がない”と感じてしまっていませんか?

自分の尊厳を守ることは、
誰にとっても大切なテーマなんじゃないかな?
と私は思うんです。

もし今、同じように
「自分の気持ちを否定されてつらい」
と感じている人がいたら、

「私がこう感じた」という事実だけは
守ってあげてほしい。

それだけでも
自分を見失わずにいられる一歩になると思います。

そしてその積み重ねが、少しずつでも
「私は私で大丈夫」という
安心感につながっていくのだと思います。

自分が自分らしく生きられること

これ以上に幸せな事って
ないと思うんですよね。

今日も素敵な一日にしましょう。

今回もお読みいただきありがとうございました!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です